教育ローンの選び方のポイント3つ【FPがわかりやすく解説する】

お金と学生帽

子供の進学を控え、のしかかってくる学費の問題。
特に大学の学費のことで頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?

学費を賄う手段の一つとして、教育ローンの利用が挙げられます。
ところが、この教育ローンも実に様々で、扱っているところも種類も多数あり、結構戸惑いますよね?
ネットで色々調べても、専門用語や難しい言い回しが多かったりして、混乱しますよね?

そこで今回は、

  • 教育ローンの選び方をもっとシンプルに知りたい
  • わかりやすく解説してもらいたい

こういったお悩みや要望にお応えします。

この記事を読んでいただければ、

  • 教育ローンの全体像をシンプルに理解できます
  • また、選び方のポイント3つを知ることができます

ちなみに僕はFPでもあり、上の息子は高校3年。
進学とその先のキャリアを見据えて、自分ゴトとして今回の記事を書いています。
ぜひ、参考にしてみてください!

Contents

教育ローンの種類は大きく分けて2つ!国の教育ローンと民間の教育ローンです

まずは大まかに、教育ローンの種類を理解しましょう。

タイトルに書いてあるとおりですが、教育ローンの種類は大きく分けて2つ。国の教育ローンと、民間の教育ローンです。

国の教育ローンは、日本政策金融公庫が取り扱っています。日本政策金融公庫は政府の金融機関であり、財務省所管の特殊会社です。日本に5つある政府系金融機関の一つとなっています。
民間の教育ローンは、各銀行をはじめ、信金、信用組合、労働金庫、JAバンクなどが取り扱っています。

まずは本当に大まかにですが、上記を理解しておきましょう。

教育ローンの選び方のポイント3つ【コンパクトに要点をまとめると】

では、教育ローンの選び方に入っていきますね。コンパクトに要点をまとめると、選び方のポイントは以下の3点だと思います。

  • 利率で選ぶ・・・国の教育ローンの方が低い(基本的には)
  • 収入条件で選ぶ・・・国の教育ローン、民間の教育ローンそれぞれに収入に関する条件があります。
  • 借入限度額で選ぶ・・・国の教育ローンは低め、民間の教育ローンは高めです

以上をまず基本的なポイントとして押さえよう。

教育ローンの選び方のポイント3つにいて、より詳しく比較検討

利率で選ぶ

利率は、教育ローンを選ぶにあたっておそらく一番重要なポイントでしょう。

ほとんどの民間の教育ローンと比べて、国の教育ローンの方が低い、つまり返済が楽だということになります。国の教育ローンの利率は、固定金利で年1.68%です(2020年11月2日現在。日本政策金融公庫HPより)。固定金利というのもポイントで、その後の金利変動によって金利が高くなる心配が無いのも安心材料です。

これに対して、民間の場合はもう少し高めになります。例えば大手都市銀行などは3〜4%の変動金利が一般的です。国と違って変動金利がメインになります。借入時の金利は、同じ金融機関で借りても、人によって金利が変わってきます。審査結果に応じて一定の範囲内で個別に設定されるんです。その後も市場の金利動向に応じて、金利が変動することとなります。

ただし、地方銀行の中には、より安い金利で貸してくれるところもあります。住まいや勤務先がその地方銀行の管轄内である場合に限定して、お得な教育ローンを用意している場合も結構あります。これは調べる価値ありです。

よって、教育ローンを金利で選ぶにあたっては、第一に国の教育ローンが有力な候補になり、一応地方銀行も調べておくといいでしょう。

ちなみに、これは教育ローンとは厳密には違いますが、教育費を借りる手段として、金利だけのことを言えば奨学金が一番ということになります。ただし、教育ローンは借主が主に両親・保護者となることに対して、奨学金の場合は借主が学生本人になるので、そこは注意が必要です。

奨学金返還確認票

収入条件で選ぶ

まず前提としてわかりやすく比較しましょう。

  • 国の教育ローンは世帯年収(所得)に上限がある
  • 民間の教育ローンは世帯年収に下限がある

少し詳しく解説しますね。

国の教育ローンの場合、世帯年収の上限は子供の人数によって変わります。例えば子供が2人の場合は、年収の上限は890万円以下となっています(給与所得者の場合)なお、2人以内の場合一定の要件を満たせば上限額が緩和されることもあります。詳しくは日本政策金融公庫のサイトでご確認ください。

民間の教育ローンの場合は、年収の下限が条件として設定されます。金融機関により下限金額は異なりますし、要は返せる能力があるかがポイントということです。安定した収入があるかどうか。信用情報に傷がないか。こういったところがポイントとなります。クレジットカードやローンの返済が遅延していたりすると、審査が通らないケースもあるかもしれません。

よって、収入条件で選ぶにあたっては、そもそも国の教育ローンの世帯年収の上限より年収が多い場合は、国の教育ローンは借りれないということになります。選択としては民間の教育ローンで探すこととなりますね。

借入限度額で選ぶ

借入限度額とは、いくらまで借りれるか、ということです。

国の教育ローンの借入限度額は、子供一人あたり350万(国内の進学)で、海外留学は450万となっています。なお、国内の進学でも一定の要件に該当する場合は子供一人当たり450万となるケースがあります。

これに対し、民間の教育ローンは借入限度額がもっと高い場合が一般的です。都市銀行で500万円、労働金庫や信用金庫で1000万、地方銀行だと3000万という場合もあります。

よって、必要額が多い場合は民間を中心に検討することになります。

まとめ:教育ローンの選び方は、まず3つのポイントを中心に比較するのがおすすめ

教育ローンの選び方のポイントは3つです。

  • 利率で選ぶ・・・国の教育ローンの方が基本的には低い。ただし、場合により地方銀行が安いこともある。
  • 収入条件で選ぶ・・・国の教育ローンには上限があり、民間の教育ローンには下限がある。よって、上限に引っかかっていれば国の教育ローンは借りれない。
  • 借入限度額で選ぶ・・・国の教育ローンは低め、民間の教育ローンは高め。より多く借りたい場合は民間の教育ローンを検討することになる。

やはり返済時の金利を考えると、有利なのは一般的には国の教育ローンということになります。ただし、条件が合わない場合には、民間の金融機関の中から選ぶことになります。民間の金融機関の中でどこがいいかについては、ご紹介した3つのポイントを中心に、比較サイトなどを使うと便利かと思います。

ぜひ、今回の記事を参考に、検討してみてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です